遠方の不動産を売るには地元の不動産会社に依頼した方が良い理由とは?
「遠方の実家を相続したものの、使い道がない」
そんな状況ならば、売却するのが良さそうな気がしますよね。でも、多くの人は「不動産の売却自体が初めて…」ではないでしょうか。さらには「遠方」という事情が重なると不安は大きいかもしれません。それに、不動産会社選びも「どこに依頼すべきか」と分からないことばかりでしょう。
しかし、「不安だから」「面倒だから」と後回しにすれば、空き家のまま時間だけが過ぎてしまいます。「売った方がいいのかな?」と考えたタイミングで不安点を解消して、売却への一歩を踏み出してみましょう!
遠方の不動産売却は、地元の不動産会社が強い味方になってくれます。分からない点もサポートしてもらいながら売却を成功させたいものですね。
今回は、遠方の不動産を売却した人たちの参考になるようなポイントについて、詳しく解説していきたいと思います。
■不動産の査定で価格をリサーチしてみる
遠方の空き家に限らず、不動産を売却するときには「どのくらいの価格で売れるか」という事前リサーチが重要です。何も知らないまま始めると、次から次へと不安が出てくるものです。まずは不動産の価値を知ることからスタートしましょう。
第一のステップが不動産査定です。査定の種類には「机上査定」と「訪問査定」がありますが、その違いについて把握しておきましょう。
机上査定とは、実際の物件を見ないで「情報だけで査定する」方法です。物件の場所、間取り、面積、築年数などを伝え、周辺エリアの過去の売却事例から簡単に価格を算出します。インターネットや電話などで簡単に教えてもらうことができる方法です。
一方の訪問査定は、その名のとおり「訪問して査定する」という方法です。机上査定では見ることができない物件の細かな傷みや汚れなどを知ったうえでの査定価格なので、より具体的な査定額を知ることができる方法と言えます。
不動産を売却すると本決まりになれば「訪問査定」が欠かせませんが、おおよその相場を知りたい段階では、インターネットを通じて簡易に教えてもらえる机上査定を利用するのがおススメです。
■依頼は地元の不動産会社にするべき
だいたいの不動産の相場が分かったら、実際に不動産会社を選んでいくと良いでしょう。でも、遠方にある不動産なので、どこに依頼したらいいか見当もつかないかもしれませんね。
現在自分の住んでいる地域の不動産に相談にのってもらう方法もありますが、基本的には地元の不動産会社を選ぶのがおススメです。大手の不動産会社は、「全国が連携しているから売りやすいのでは?」と思えるものですが、実際は地元の不動産会社の方が地域に精通していて親身になってくれる可能性が大きいです。「地元」だからこそ、地域の不動産情報にかなり精通していて、査定額も精度が高いですし、売却活動もスムーズに進むことが多いです。
それに「購入したい」というお客さんからのアクションがあれば、カギを預けておくことで随時見学の対応をしてもらえるメリットがあります。
■現地には何度も出向くべき?
先ほど少し触れましたが、不動産売却を進めていくには「訪問査定」をしなければなりません。しかし、遠方に住んでいると「何度も出向けない」というのが正直なところですよね。
不動産の売却を進めていくうえで、本人がなかなか現地に出向けないときには、地元の親戚や友人に代わりをお願いして立ち会ってもらうこともできます。「誰にも頼めない」という事情があれば、不動産会社に郵送等でカギを渡して不在のまま訪問査定してもらうことも可能です。
ただ、遠方とはいえ不動産売却は人生のなかでも大きなイベントです。できれば一度は「顔合わせ的」な気持ちで現地に行ったほうがいいでしょう。売却活動が始まれば、売れるまでのパートナーとなるかもしれない担当者です。可能ならば、実際に顔を見て話すことで「不安解消」にも繋がります。そして、訪問査定によって算出された査定額や対面での打ち合わせなどで「この不動産会社に任せよう」という気持ちになれば媒介契約の流れになります。
遠方で何度も時間が取れないのであれば売買契約は郵送でもできますし、親戚や知人などの「代理人」を立てて契約を行うことも可能です。
また、不動産の決済と引き渡しは、基本的には所有者本人の立ち会いが必要なのですが、こちらも親戚や知人、司法書士などに代理人として出席してもらうこともできるので遠方で時間確保が難しい人でも不動産売却を進めることはほとんど問題がないと言ってもいいでしょう。
◆まとめ
不動産の売却をすること自体が難しいイメージがあるため、「遠方の不動産を売る」となると何度も訪れられない理由から放置してしまっている人が多いように感じます。しかし、実際には遠方の不動産でも頻繁に現地に出向くことなく進めることができるでしょう。
地元の不動産会社に依頼すれば、「地元」だからこその細かなサポートが可能です。媒介契約を結ぶ前でもメールや電話などで気軽に相談することができます。「遠方の不動産をどうしよう」と迷っているなら、一度相談してみてはいかがでしょうか。